残像


Olympus PEN FT + E.Zuiko Auto-S 1:2.8 f=38mm / FUJICOLOR 100

OLYMPUS-PEN-FTとRetina Reflex

 オリンパスPEN Fシリーズは、ロータリー式の独創的なシャッター機構のなせる技か、動体に対して低速でシャッターを切ると独特な残像を描く。同様にレチナレフレックスも数枚の残像が残るように写った。レンズシャッターであるにもかかわらず一眼レフに仕立てたこのカメラは、絶妙なタイミングで開閉するミラーが低速の場合の写りに影響が出るのだろう。20世紀初頭、イタリアで勃興した未来派のようだ。

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Lord


Lord 5D + Highkor 1:2 f=40mm / ILFORD DELTA 100

Lordの作例をいくつか

 岡谷光学機械のロードというカメラに搭載されているHighkorの描写はいずれもしっかりとしていて、どことなくトプコールに似ている。中でもLord-5DのHighkor 1:2 f=40mmはシャープながらも時として柔らかい調子も残し艶やかな印象がある。

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Petri Color 35D


Petri Color 35D

 つくづく銘機だと思う。絞り、シャッタースピード、巻き上げレバー、そして焦点距離の調節まで全て右手のみでアクセス可能な配置は、このカメラの作り手のこだわりと言うか思い入れが直接反映されているように感じる。多くの人の意見や手本となるカメラの影響が強くなればなるほど、良くも悪くも無難なものになってしまうのであろうが、こうした作者の個性が強く投影されたカメラの中で、宮部甫のミノルタ・メモや米谷美久のオリンパス・ペンを使用した時に感じる同様の雰囲気が、このPetri Color 35から伝わってくる。

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