Lord IIA


Lord IIA + Highkor C.1:3.5 f=4cm / ILFORD FP4 PLUS

Lord IIA

 世代によってはほとんど馴染みがないかもしれない。Lordは、1950年代に長野の岡谷に存在した岡谷光学機械というメーカーが製造していたカメラ。レンズのHighkorの描写は豊かな階調を持つ。当時の販売元は服部時計店であり、搭載する精工舎のシャッターは、きちんと整備してあげれば現在でも正確なスピードでシャッターを切ってくれる。

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Leitz Summaron f3.5cm 1:3.5(2)


Leica M4 + Leitz Summaron f3.5cm 1:3.5 / ILFORD XP2

Leitz Summaron f3.5cm 1:3.5(2)

 振り返れば初めて購入したライカMマウントレンズはこのズマロン35mmF3.5であった。特別な理由はなくただ価格が安かったからだが、今では高騰してしまった。35ミリフレームが表示される眼鏡付きではないのでM4に装着しても35mmフレームは表示されない。左手中指でフレーム切り替えレバーを倒しながら撮影していた。

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NIKKOR-Q.C 1:3.5 f=5cm


Nicca3B + NIKKOR-Q.C 1:3.5 f=5cm / ILFORD HP5 PLUS

NIKKOR-Q.C 1:3.5 f=5cm

 戦前のハンザキヤノンとそれに搭載されていたニッコールを購入するとなると、美品で軽く数百万コースになってしまうが、戦後ライカスクリューマウント用に製造されたこのレンズであればなんとか入手可能な価格だ。それでも現存数は少ないので中古価格は高め。ニッカボディに搭載されていた固定鏡胴では、絶妙なカーブを描く独特なデザインのニッカフードを合わせておきたいところ。描写はニッコールの原点を今に伝えてくれている。

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