Carl Zeiss Jena Tessar f:2,8 f=5cm


Tessar

 旧コンタックスマウント1938年製の沈胴式Jena Tessar 5cm F2.8。当初高感度のフィルムで開放付近で撮ると、光が散らばるような描写になったのだが、低感度のDELTA100やFP4で引き締まった安定した絵になった。古いレンズをデジタルで撮る場合、欠点が目立ってしまうときがあるが、当時と比べて非常に性能が良い現代のフイルムでも、ある程度感度を抑えたほうが良いのかもしれない。キレのある目の覚めるようなシャープさと自然なボケ。その後生み出された数々のレンズの規範となる銘玉。

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Pax


Pax35

 バルナックライカを横にギュッと縮めたようなPax35。大和光機は1950年代前半、ボルタ判のダン35、ニホン判(24×32判)のスーパーダンというカメラを作っていた。そしてスタンダードである24×36mm判に修正したPax35を発売し、主に戦後のアメリカ進駐軍、アメリカ本国で人気を博したと言う。

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KOMURA- 80mmF3.5


KOMURA- 80mmF3.5

 80mmというあまり見ることのない焦点距離にコンパクトな佇まい。バルナック型のライカを持ち歩いていて85mm前後のレンズを使いたいと思っても概ね大きく嵩張るので、この小さなレンズは便利かもしれないと、あまり深く考えず購入した。4、5年前にはネットでも実店舗でもちらほら見かけていたが、現在はどうだろう。あまり見かけないかもしれない。

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