NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
Z fc
ニコンからZ fcが発売されることになった。そのスタイルはかつてのFM2によく似たデザインで予約も好調という。ニコンにとってこの新機種はZマウントユーザーの裾野を拡げる重要な役割を担っているのであろう。しかしながらアダプターを介して古いニッコールを付けて撮ってみようかと思案している方もおられるかもしれない。ニコンの思惑から少々ズレるかもしれないが、Z fcをきっかけとして少しでもフィルム時代のカメラやレンズに興味を持ってもらうべく、普段ほぼ古いカメラばかり撮影している私が、独断と偏見でニコンDX機で使うお勧めニッコールレンズを紹介してみようと思う。防湿庫で深い眠りについていたニコンD90を久しぶりに引っ張り出して撮影に出かけた。
Ai Nikkor 24mm F2S
このレンズは銘玉Nikkor35mmF2sに比べあまり語られることが少ない。私自身一度試し撮りはしたものの、特に印象に残らなかったのでそのまま長い間使わずにしまっていた。フルサイズ換算で画角が約35mmになるこの24mmレンズをD90付けて試したところ、なかなか良く撮れるので見直した。昔のフィルム機で使うと当然フルサイズになるので周辺描写の甘さが印象に残らなかった原因だったのだろうか。
この日は午前中から雨が降っていて、正午すぎに雨が止み、少し空が明るくなったので慌てて等々力渓谷に向かった。雨上がりは路面や木々の葉が濡れて、さらに陽が当たるとキラキラと美しい画を収めることができるのでお勧めだ。しかし等々力渓谷に到着すると再び空が暗くなり小雨が降り出してしまった。しっとりとした渓谷の道には人はほとんどいない。
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
背景を入れつつ対象物にグッと近寄って(近接30cmまで)撮ると良い。
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
渓谷の中ほどを過ぎると再び空が明るくなった。
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
古いAPS-CセンサーでもAI Nikkor 24mm F2Sはなかなかの解像感で描写してくれる。
NIKON D90 + AI Nikkor 24mm F2S
露出や感度はすべてマニュアルで行い、RAWデータから画像を起こした。ニコンD90はもはや10年以上前の機種であり、最新のZ fcではこの作例よりはるかに高画質の絵が得られるだろう。あくまで参考程度に受け止めていただきたい。
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