カメラレビュー第6回 Minoltina-S
Minoltina-S
1964年発売。程度の良い大きさのボディと、写りの優秀なRokkor40mmF1.8のレンズを持つ。直線的で落ち着いたデザインは現代的で、後のMinolta CLEを彷彿とさせる洗練された佇まいだ。ただ時代背景を見ると、1961年から発売され大ヒットとなったシャッター速度優先AE搭載のキヤノネットに比べ、マニュアル露出のカメラは厳しい競争を強いられたようで売れ行きはあまり良くなかったらしい。しかし半世紀の時を超えた今、当時の自動露出カメラの機能が劣化したものが多いのに対し、マニュアルカメラはきちんと整備してあげれば当時と変わらない仕事をしてくれる。このミノルチナSも現在では中古カメラの相場は比較的価格が高めだ。