NICCA TYPE 33 + NICCA 1:2.8 50mm / KODAK GOLD 200

NICCA TYPE 33+NICCA 50mm 1:2.8

 日本のバルナック型ライカコピー機の中で完成度の高いカメラボディの一つであろう。M型ライカの大きさに比べ華奢なカメラ本体に巻き上げレバーを搭載したバルナック型はその軸の部分が故障しやすくガタついてしまう場合があるが、Type5や3-F等のニッカのボディは比較的しっかりと安定して巻き上げを行うことができる。アサヒカメラ1958年5月号P.212に新製品としてニッカ33を紹介している記事を少し抜き出してみると、

(レンズ付きで28,000円という廉価価格に対し)フォーカルプレン式カメラもこうなると、初心者にまで愛用されることになるだろう。“ニッカ33”の33の意は昭和33年製を表わしたとのこと。ニッカカメラがニッコール・レンズとのコンビを脱したのは本機が初めて。これに使われているニッカ・レンズはニッカカメラで設計したものを田中光学に依頼製造したもの。 --アサヒカメラ1958年5月号(朝日新聞社)P.212

タナーの方がひと回り小さく無限遠ストッパーが付いている

 とある。レンズはニッカカメラが設計と書かれているが、時間とコストのかかる光学部分まで設計したかどうか。既視感のある柔らかい背景ボケはタナーのそれであり、分解して確認したわけではないので断定はできないが、NICCA 50mmF2.8の内部はTANAR5cmF2.8なのだろうか。引き続き使い続けてみたい。


NICCA TYPE33 + NICCA 1:2.8 50mm / KODAK ProImage 100


NICCA TYPE33 + NICCA 1:2.8 50mm / KODAK ProImage 100

 もちろん絞ればキリッと締まりのある描写となる。


NICCA TYPE33 + NICCA 1:2.8 50mm / KODAK ProImage 100


NICCA TYPE33 + NICCA 1:2.8 50mm / KODAK ProImage 100

出典・参考文献