Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5
歴史は古く1930年から第二次世界大戦後、後継のSummaronが出ても数年間作り続けられた。コンパクトで非常に薄く、沈銅させるElmar50mmに比べ、レンズキャップを取ってすぐに撮影できるため速写性に優れる。レンズの銘板に刻印された英数字の書体が魅力的で、姿の美しいレンズである。私が購入したElmar3.5cmは1946年製でコーティングがなされている個体であった。
Leitzの35ミリ
下に掲載した一番最後の作例は絞り開放で撮影している。そこで見られるように、中心部はキリッとシャープに、周辺部は甘くなるが像がひどく流れるようなものではなく、しっかりと描写しつつの絶妙な甘さが魅せる風景写真にしてくれる。Leitzの35ミリは、例えばSummicronの柔らかいボケ、初期型Summiluxのにじみを伴った個性的なボケなど、レンズによって描写の性格が異なり、いわゆる「沼」に陥りやすいので注意が必要だ。
作例
Leica M2 + Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5 / KODAK Portra 160
Leica M2 + Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5 / KODAK Portra 160
Leica M2 + Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5 / KODAK Portra 160
Leica M2 + Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5 / KODAK Portra 160
Leica IIIa + Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5 / lomography 800
Leica IIIa + Leitz Elmar f=3,5cm 1:3,5 / lomography 800