美術と写真(2)

写真と美術(2)

 昭和を代表する知識人かつ教養人であった小林秀雄が、アサヒカメラ1958年8月号[1] の誌上にて、彼が旅先でのカメラ撮影の出来事を語りながら写真美学について論じている。この短いエッセイを取り上げながら、写真と美術について、いくつかの考えを少し語ってみたい。

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壊れたPowerShot G7

壊れたPowerShot G7

 かなり以前の話になるが、自分の親が使っていたPowerShot G7が壊れたと言うので、かわりに正常に動作するG10を渡して、この壊れたG7を引きとってそのままにしていた。ふと思い立って壊れたままのG7で夜の新宿を撮ってみたのだが、これが強烈な描写であった。

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