売ることのできなかったデジカメ

SSLサーバー証明書が期限切れ

 先週末仕事から帰宅して自分のサイトを見たらデカデカと「詐欺サイトの可能性があります」と表示されて「なんじゃこりゃあ」と声を出して驚いたのだが、なんのことはない今年の一月末でサーバーのSSL証明書の期限が切れるのをすっかり忘れていたという、なんとも自分のズボラさが嫌になっている次第である。しかし、ブラウザを作っているGOOGLEやアップルに文句を言っても仕方がないのだが、もうちょっとマイルドな表現にならないものだろうか。SSLの期限が切れたくらいで詐欺サイト呼ばわりはないだろうと愚痴を言いつつ土日を使ってサーバーの設定を直していたのだが、私のサイトはサーバーで使うApacheなどのソフトウェアをソースコードをコンパイルすることから構築しており、面倒なことこの上ない。Apacheのバージョン2.4から設定の記述が全く変わったのに気づかず、ああでもないこうでもないとやっているうちに貴重な休日の時間を使ってしまったのである。フイルムカメラもそうなのだが、なんで私は面倒なことを嬉々としてやっているのだろうか。きっと偏屈というかへそ曲がりなのだろうな、こんな変人の中年男の場末のブログなんぞたいして見られていないだろうと高を括っていたのだが、Apacheのアクセスログを見ると結構閲覧されているではないか。ということはかなりの人数にあの詐欺サイトダイアログが表示されていたのかと思うと暗澹たる気持ちになるのであった。

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W-NIKKOR.C 1:1.8 f=3.5cm (1)


Nikon S2 + W-NIKKOR.C 1:1.8 f=3.5cm / FUJICHROME VELVIA 50 (Cropping)

W-NIKKOR.C 1:1.8 f=3.5cm

 昭和31(1956)年発売。ニッコール創成期の礎を築いた東秀夫氏の設計。一昨年Nikon Z6、Z7が発表された時、まず単焦点の35mmF1.8、50mmF1.8(あとズームレンズも)を出すと聞いて、ニコンは新しいマウントを原点に戻って構築しようとしてるのだなと思ったが、そのとき私がまず思い浮かんだのがこのW-NIKKOR.C 1:1.8 f=3.5cmだ。

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画像認識

画像認識

「画像認識」原田達也著(講談社)

 私は仕事柄、多くのデジタル画像を見る機会があるのだが、長期間大量の画像を見てくると、Exifデータを見る前に(完璧ではないものの)だいたいどのメーカーのカメラで撮られたものかが分かるようになってくる。カメラが好きな方も、様々なレビューサイトでこれはキヤノンの絵柄だな、とか、この色味はソニーだろうな、とか感じる方もおられるでしょう。Aiの発達でずいぶん過去に撮られた写真を読み込んで、どのカメラのどんなレンズが使用されたかが分かるようになれば面白いかなと思ったが、これは私を含めた古いカメラマニアが喜ぶだけで、一般的にはあまり実用的ではない。しかし、画素からどのようなものが撮られたかをコンピューターに判断させる画像認識(Image Recognition)は、車の自動運転や個人の顔認証等ですでに重要な技術になっているが、将来のカメラにも今後大きな影響を受けることになるだろう。

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