Summar f=5cm 1:2 + NOOKY-HESUM


LEICA IIIa + Summar f=5cm 1:2 + NOOKY-HESUM / KODAK Profoto 100

Summar f=5cm 1:2 + NOOKY-HESUM

 本来「ボケ」は対象物の背景や焦点面に対して脇役な部分であるが、それを主役に適用するには、撮影結果の充分な吟味と、「ピンボケ」「ねむい」などの批判に対する忍耐力と、「自分はこれが良いのだ」という信念のようなものが必要となるだろう。Summarの近接で花を撮った時、花自身が発光しているような効果となった。いささか網膜的な見方ではあるものの、それはシャープで焦点が合っているものだけが、必ずしも人の心を動かす唯一の条件ではないことを私たちに教えてくれる。

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Summar f=5cm 1:2


LEICA IIIa + Summar f=5cm 1:2 / KODAK Portra 160

Summar f=5cm 1:2

 定番のレンズだがフィルム、デジタル、どちらのライカのボディをお持ちであっても、必ず1本は持っておきたい。雨上がりや雰囲気の良い裏路地など、落ち着いたしっとりした画に。普段見慣れた風景もズマールを通して見るとまた違うものとなるだろう。

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マミヤスケッチ


Mamiya Sketch + MAMIYA-SEKOR 1:2.8 f=3.5cm / ILFORD DELTA 100

マミヤスケッチ

 宮部甫氏の設計。マミヤスケッチは当初、ペンタゴン社のペンティをヒントに距離計のないハーフサイズのシンプルな小型カメラとして計画したものだった。しかし、社長からの注文・製造部の仕様変更等により「私の最初のオリジナリティはすっかり失われてしまい、特徴のないカメラになってしまった。」という。それゆえか、不可解な巻き戻し矢印、取扱いに起因する故障のしやすさなど、返品続出であまり台数は売れなかったとある。

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