Petri Color 35D
Petri Color 35D
つくづく銘機だと思う。絞り、シャッタースピード、巻き上げレバー、そして焦点距離の調節まで全て右手のみでアクセス可能な配置は、このカメラの作り手のこだわりと言うか思い入れが直接反映されているように感じる。多くの人の意見や手本となるカメラの影響が強くなればなるほど、良くも悪くも無難なものになってしまうのであろうが、こうした作者の個性が強く投影されたカメラの中で、宮部甫のミノルタ・メモや米谷美久のオリンパス・ペンを使用した時に感じる同様の雰囲気が、このPetri Color 35から伝わってくる。