カメラレビュー第7回　NIKKOR-N 1:1.1 f=5cm + Z 7（3）

Nikon Z 7 / Nikkor-N 1.1 f=5cm

F1.1で撮る

新旧キャップ。同じ62mmなので貴重なF1.1用のキャップは保管しておいて、外で使う時は新しいZレンズ用のキャップをF1.1に付けている。

　適切なシャッタースピードと絞りでしっかりと被写体を捉えることは、写真を撮ることを表現手段としている者には当たり前のことであろう。しっかり写るレンズであれば、安く売られている標準レンズでも十分で、いかに面白い場面に出くわすか、被写体をうまく捉えるかが重要だ。それでもなお、開放バカと言われようが邪道だと鼻で笑われようが、そこにF1.1という魅惑の数値がある限り、開放で撮りたくなるのが心情だ。ハロや滲みで少々画質が崩れ気味になっても面白い撮影結果を残したい。通常スナップは絞りを効かせてシャープなイメージが多いが、昨年Nikon Z 7を購入し、Nikkor5cmF1.1を合わせてからは、ほとんど開放スナップばかり撮ってきた。NikonZ 7はミラーレス化によりこれまでのニコンのデジタル1眼レフよりも小型になったが、それでもスナップに適していると言われる小型のカメラよりも少し大きい。しかし、NikonSPに装着したNikkor5cmF1.1は、レンズが目立ってしまって大きく感じてもZ7に装着するとボディとの大きさのバランスが良いのかそれほどレンズが目立つことなく、スナップをするのにも違和感は感じなかった。

作例