NIKKOR-S.C 1:1.5 f=8.5cm
Nikon SP + NIKKOR-S.C 1:1.5 f=8.5cm / ILFORD DELTA 100
NIKKOR-S.C 1:1.5 f=8.5cm
現代の明るい85mm単焦点の描写はこのレンズを規範にしているように思える。被写体を浮かび上がらせ、素直なボケ。通常は人物写真に向いているが、思い切って屋外でスナップで使っても面白い。重く嵩張り、しかも希少レンズなので取り扱いに要注意だけれども。
Nikon SP + NIKKOR-S.C 1:1.5 f=8.5cm / ILFORD DELTA 100
NIKKOR-S.C 1:1.5 f=8.5cm
現代の明るい85mm単焦点の描写はこのレンズを規範にしているように思える。被写体を浮かび上がらせ、素直なボケ。通常は人物写真に向いているが、思い切って屋外でスナップで使っても面白い。重く嵩張り、しかも希少レンズなので取り扱いに要注意だけれども。
Nikon S2 + W-NIKKOR.C 1:1.8 f=3.5cm / FUJICHROME VELVIA 50
風景画
私がまだ中学生だった頃、美術の授業で風景画を描く課題があって、通学路であった住宅地を水彩で描いたのだが、美術の先生からはコンクリートやアスファルトばかりでつまらないと言われてしまった。そして、別の時に描いた印象派風の田んぼの風景は良いと言う。私はこの評価に不満を覚えた。いつも見慣れているコンクリートの風景はなぜ駄目なのだろうか。同じ風景ではないかと思ったものだ。
Voigtlander Bessa-R2S + W-NIKKOR.C 1:4 f=2.5cm / FUJICHROME Velvia 50 (Cropping)
W-NIKKOR.C 1:4 f=2.5cm
現代のデジタルカメラで広角レンズによって撮られた画像は、周辺減光や歪みなどのなんらかの補正がなされている場合が多い。レンズの性能を補うデジタルの利点といえるが、一方、このような「加工」に対して少し抵抗のある方もおられるであろう。フィルムの時代では加工と言っても、現像や印刷前のレタッチでの非常に限られた修正しかできず、特に広角の歪みはレンズの能力によることが多かった。レンジファインダーニコンS時代に生み出されたこのW-NIKKOR.C 1:4 f=2.5cmは、そのレンズ構成から製造に非常に困難を伴ったのではないかと伝わる。トポゴン型のこの2.5cmは、ニコンSマウント用、ライカスクリューマウント用と合わせても3000本も満たないと言う。レンズの力のみで描写される直線は非常に迫力のある広がりを見せてくれる。