Mamiya 6


Mamiya 6P + SEKOR S. 1:3.5 F=7.5cm / KODAK Ektar 100

Mamiya 6 P型

 古いカメラについてくる昔の皮ケースには、しばしば所有者であった方の名前が書かれている場合がある。中にはしっかりと詳しい住所もあったりする。私は特に気にしないが、嫌う人は、それが遺品であるかもしれないと想像してしまうらしい。私が以前購入した蛇腹のMamiya 6にも「○○五郎」と丁寧に書かれている。はたして五郎さんは今でもご健在なのだろうか。

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作例

Pax


Pax35

 バルナックライカを横にギュッと縮めたようなPax35。大和光機は1950年代前半、ボルタ判のダン35、ニホン判(24×32判)のスーパーダンというカメラを作っていた。そしてスタンダードである24×36mm判に修正したPax35を発売し、主に戦後のアメリカ進駐軍、アメリカ本国で人気を博したと言う。

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残像


Olympus PEN FT + E.Zuiko Auto-S 1:2.8 f=38mm / FUJICOLOR 100

OLYMPUS-PEN-FTとRetina Reflex

 オリンパスPEN Fシリーズは、ロータリー式の独創的なシャッター機構のなせる技か、動体に対して低速でシャッターを切ると独特な残像を描く。同様にレチナレフレックスも数枚の残像が残るように写った。レンズシャッターであるにもかかわらず一眼レフに仕立てたこのカメラは、絶妙なタイミングで開閉するミラーが低速の場合の写りに影響が出るのだろう。20世紀初頭、イタリアで勃興した未来派のようだ。

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