Leica A(I型)


Leica I(A) +Leitz Elmar 1:3.5 F=50mm / KODAK ProImage 100

旧エルマー

 以前エルマー50mmF3.5を撮り比べてみようと意気込んだのは良いが、個体差が余りにも多く、比較するのが嫌になって止めてしまった。エルマーも生み出されてからあと数年で100年を迎えようとしており、この長い年月の中、多くの人の手に渡るうちに様々な修理が行われていたわけで、旧エルマーの描写はこうだ!と自信を持ってウェブサイトで提示したところで、他の旧エルマーが同様な写りをする確証はない。根気よくいくつかの玉を当たって、ある程度の傾向は掴めるかもしれないが、沼にはまるどころか、そこには広大な湖が眼前に広がっており、溺れ落ちる前に早々に撤収した次第である。

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TANAR H.C. f:1.5 5cm


Zeiss Ikon ZM + TANAR H.C. f:1.5 5cm / FUJI 100

TANAR H.C. f:1.5 5cm

 タナーと共に向ヶ丘遊園駅〜生田緑地〜登戸を歩いた。主にTANACK SDとKodak Ektarで、リバーサルフィルムでは正確な露出が欲しいのでZeiss Ikon ZMを使用した。途中NICCA TYPE 33とNICCA50mmF2.8でも数枚撮っている。

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NICCA TYPE 33+NICCA 50mm 1:2.8


NICCA TYPE 33 + NICCA 1:2.8 50mm / KODAK GOLD 200

NICCA TYPE 33+NICCA 50mm 1:2.8

 日本のバルナック型ライカコピー機の中で完成度の高いカメラボディの一つであろう。M型ライカの大きさに比べ華奢なカメラ本体に巻き上げレバーを搭載したバルナック型はその軸の部分が故障しやすくガタついてしまう場合があるが、Type5や3-F等のニッカのボディは比較的しっかりと安定して巻き上げを行うことができる。アサヒカメラ1958年5月号P.212に新製品としてニッカ33を紹介している記事を少し抜き出してみると、

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