NikonFE2+ULTRON40mmF2

 NikonFE2は発売されてから半世紀も経っていないし(それでも30年以上前だが)コシナから出ているニコンFマウント用のULTRON40mmF2は現行レンズの一つ前の型(5、6年前に購入したULTRON 40mm F2 SL II N)で現代のレンズだけれど、フイルムでどんな写りだろうかと試しに1本だけ撮ってみた。さすがコシナがデジタル時代に蘇らせたレンズだけあってよく写る。

癒しのFE2

 ニコン使いの保守派の方々からそこはNikkor50mmF1.8にしろよ、とお叱りを受けそうだが、それはそれ、これはこれで違う写りのものも試してみたいのだ。何と言ってもレンズを付けた様がカッコ良い。前型の薄いタイプのウルトロンで絞りもピントリングも文字以外全て黒一色なのも更に良い。NikonFE2は使っていて実に快適に、気持ちよく撮影できるカメラだと思った。ただこれは私が普段さらに古いカメラばかり使っているせいでもあるのだが…。ニコンFM系は初心者にオススメとよく紹介されるが、スマートフォン全盛の現代でも、古く面倒くさいカメラに魅力を感じている少々病気をこじらせた人(まさに私のことなのだが)たちにもってこいの機種だった。



Nikon FE2 + VOIGTLANDER ULTRON 40mm F2 SL II N / KODAK ProImage 100



Nikon FE2 + VOIGTLANDER ULTRON 40mm F2 SL II N / KODAK ProImage 100

キィートス

 作例は西大井のキィートスさんで別のニコン機(NikonFM)を見てもらった帰りに品川駅で撮ったもの。幸い故障は軽微だったようで、受付カウンター上で、わずか10分程度の修理で治ってしまった(シャッター幕が引っ掛かっていたみたい)。あっという間にカメラの底蓋やらなにやらバラして、シャッターをチョイチョイと調整して、再び組み上がっていく様子を間近に見て、その見事な手さばきに感動して見入ってしまった。修理を終えて代金を払おうとしたら、

「代金はいいから」

本橋さん、カッコ良すぎます。何度もお礼を言ってキィートスを後にしたのだった。