よりフイルムらしく撮る
1950年代のライカコピーのスクリューマウントレンズの中でニッコールやトプコール等の名門ブランド以外で最も面白いと感じたレンズがこのLEONONだ。もともとレオタックスカメラは戦前から写真機を生産していた名門だが、レンズは主にトプコールが付けられて販売されていた。1950年代末期カメラ業界の競争激化で各社コストダウンを余儀なくされる中、自社製ブランドとして世に出たレンズのため、言葉が悪いが安物のイメージが付きまとってしまう。しかし実際に撮ってみると決して安い写りではなく、より渋く、より粒状感たっぷりに仕上げると力強い絵になる。意外と都内の中古カメラ店でちらほら見かけるレンズ。よりフイルムらしいものに仕上げたい方におすすめだ。
作例